11月の旬食材 京都海老芋

秋から冬にかけて旬を迎える「海老芋」とは

ほくほく、むっちり食感と滋味深い味わいは、「他の芋が食べられなくなるくらい」の旨さ!京野菜として有名な「海老芋」。横縞模様と曲がった形がエビのようだと名付けられました。

海老芋が京野菜になるまで

※写真はイメージです。

海老芋のルーツは、江戸時代の安永年間(1772~1781年)に青蓮院宮(しょうれいいんのみや)が、長崎の土産として京都に持ち帰った里芋の種。青蓮院宮に仕えていた平野権太夫(現在の〈いもぼう〉の祖先)が栽培したものが海老芋の始まりだと言われています。海老芋は「土寄せ」という作業を行わないと、海老のような形には育ちません。親芋の茎と子芋の茎の間に土を入れる作業を何度も行わないと、子芋が親芋から離れないため、大きな里芋のように丸くなってしまいます。海老芋ならではの海老反りは、手をかけて育てた証拠なのです。

縁起が良い京野菜・海老芋を食卓に

※写真はイメージです。

海老芋は年末年始のおめでたい席のお料理によく使われている京野菜。ずいきとして食べられる赤い茎を切り取り、根を掘り出すと、びっしりとたくさんの芋がついています。親芋、子芋、孫芋と増え続けていくので、子孫繁栄の縁起物とされているのです。また火を通しても崩れにくいため、京料理の細工物の材料にもよく使われています。海老芋本来のほくほくとした食感や、ほのかな甘みを生かした〈美濃吉〉ならではの京料理をご用意しました。寒さが増すごとに旨みが増す海老芋を、ぜひお召しあがりください。

※このページの内容は2024年10月時点のものです

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