京洛四季暦

二四節気「小雪」

小雪とは

北風の強さが増し冬が駆け足で近づいくるのがひしひしと感じられる季節となってまいりました。
11月22日~12月6日頃までの時期を24節気での「小雪(しょうせつ)」といいます。
北の方ではちらほらと雪の降るところも出てきますが、本格的に積もるほどではないため、
この時期は小雪といわれているようです。また、お歳暮の準備を始める丁度よい時期でもあります。

新嘗(にいなめ)祭

毎年11月23日、全国の神社で行われる五穀豊穣を祈る祭儀です。
伊勢神宮にて天皇が新穀を神に捧げて収穫を感謝し、自らも新穀を神からの賜り物として食します。「五穀」とは5種の穀物のことで「米・麦・粟・豆・キビ」を指します。

寒冷の京都の行事をご紹介します

献茶祭

京都市上京区の北野天満宮で12月1日に行われる行事です。
豊臣秀吉が天正15年(1587)に催した北野大茶湯にちなんでいます。
11月に行われた御茶壷奉献祭・口切式で奉納されたお茶が神前に奉納された後、
境内の茶室や七軒町に茶室が設けられます。

季節の食材

甲いか

いかは大別すると貝殻をもっている甲いかと筒いかがあります。甲いかの旬は秋の終わり頃から春先にかけてで、瀬戸内海や九州で多く獲れます。甲いかは身が厚く甘みがあるのが特徴で柔らかくコリコリしています。いかは、タウリンが多く含まれ心肺機能の強化に良いとされています。

聖護院大根

尾張の国から奉納された種を聖護院地区の篤農家により、八月下旬の種まきに間に合うよう、稲を早く刈り取れる工夫がなされた水田に作付けされました。その後この土壌で丸くて大きな大根が育ち緻密で甘みがあり苦みや辛みのない聖護院大根が育ちます。火を入れて柔らかくなっても煮崩れせず「おでん」や「煮物」に最適です。

鰤(ぶり)

参考:ぶり大根

12月から2月の寒い季節ほど丸々と脂がのり旨味をます「寒鰤」。主な産地は富山湾・佐渡湾・能登半島・壱岐などで、特に富山湾の氷見漁港の鰤は関西では縁起の良い出世魚としておせち料理にも用いられます。鰤は出世魚であり、真冬に水揚げされ脂乗りの良い丸々と太った60cm以上の天然物が「寒鰤」と呼ばれています。

蓮根

参考:煮しめ蓮根

蓮根の旬は晩秋から冬にかけてです。その年の夏が高温で晴れの日が多いほどおいしい蓮根が取れます。秋の蓮根はあっさりしており冬の蓮根は粘りが強いのが特徴です。ビタミンC・食物繊維が豊富な根菜で、蓮根の穴は先を見通せて縁起が良いとされ、おせち料理に欠かせません。

大豆

「畑の肉」と言われる大豆はタンパク質・脂肪・ビタミン類を多く含み醤油・味噌・豆腐・納豆などの原材料ととして日々の生活に欠かせない原材料です。米とともに日本の食の柱でもあります。

金時人参(京人参)

原産はアフガニスタンで、16世紀に中国から伝わり日本で京人参として栽培されました。鮮やかな紅色が特徴で細長く、30cmほどの長さがあります。人参特有の臭みも少なく甘く柔らかい上、煮ても形が崩れにくいことから、お節料理や京料理で珍重されています。

九条葱

参考:九条葱の辛子味噌和え

この時期、底冷えのする京都でしっかりと旨みを貯えるのが九条葱です。現在では一年中出回るようになりましたが、霜に当たり粘り・ぬめりが出る冬が最高です。九条ねぎの旨味は青みの葉にあります。鍋物や和え物など京料理には欠かせない野菜です。

堀川牛蒡

細い根がいっぱい付いた太いゴボウで、中が空洞であり身が厚いのが特徴です。「堀川牛蒡」は皮の部分に風味があり香りも豊かです。その特徴を生かし、空洞の中に詰め物をするなど料理法もいろいろです。

白菜

白菜は国が定めた指定野菜14品目の一つです。ビタミン・ミネラル・アミノ酸が豊富に含まれ、11月以降になると霜に当たり甘みが増すといわれています・和風の鍋料理や炒め物・漬物など多くの料理に使われます。

この時期おすすめの料理

九条葱の合鴨鍋

良質の合鴨ロース肉と、良い出汁の出る合鴨入りつくねを使用したこだわり合鴨鍋。
冬に旨味を増す九条葱のや白菜などの鍋野菜といっしょに自慢の出汁でぐつぐつ煮込んで、うどんと共にお召し上がりいただけます。寒い冬に体の芯からぽかぽかと温める一品です。

御歳暮ギフトでも鍋商品多数ご用意しております。
この機会に是非ご利用ください。

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