冬に入り「蕪蒸し」もいよいよ出番。
一塩霜降りにした甘鯛と共に木耳・粟麩等を、
すりおろした蕪につなぎとして卵白を加えたもので、
包み込むようにしてふっくらと蒸し上げました。
甘鯛とは旧知の相性。ほっこりと体をあたためます。
十二月二十二日は「冬至」。
二十四節気の一つで一年で最も昼の時間が短い日です。
この日を境に日脚は少しずつのびて行きます。
陰が極まり陽が膨らむ意味の「一陽来福」は
冬至の別名として使われます。
寒さも募るこの日、南瓜や小豆粥などを食べ、
柚子湯につかると風邪をひかないと言われています。
野菜不足の冬、保存のきく南瓜は貴重な栄養源でした。
厄除けの赤い色をした小豆は体を温め、黄色く丸い形が
太陽を思わせる柚子は香りで邪気を祓います。
毎日のお惣菜やお弁当の他、
おばんざいや珍味・出汁など
ご贈答品としてもお使いいただける品々から
おせち料理や花見御膳・季節の鍋ものまで。
高級料亭の味をご家庭で楽しんでいただくことを
目指しています。